2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

桐島、部活やめるってよ

群像劇は最低限、それなりに込み入ったプロットを作り上げる必要があるため、見れるものになる場合が多い。安直に感性、センス、現場の空気といったものに逃げて思考を停止させるのではなく、ちゃんと考えることをある程度まで強いる形式だからである。 では…

おおかみこどもの雨と雪

『おおかみこどもの雨と雪』を観た。 始まって暫くは、「音楽がうるさすぎない?」とか「ぶつ切りやん」とか「ベタベタっすなぁ」などと思って観ていたのだが、これは決して正しくない。いや、正しくない訳ではないのだが、「ベタ」と言うにはそぐわない、何…

『abさんご』黒田夏子(仮)

最新の芥川賞受賞作を読むなどということは、ついぞしたことが無かったのですが、web上で公開されていた冒頭部分を読んで我慢が出来なくなり、単行本を購入しました。 結論から言えば、大変素晴らしかったです。 作品が素晴らしいと、自分の言語化能力の乏し…