2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「他者」について/吉本ばななと村上春樹

"他者"とは、私の外に在り、私の思い通りにならず見通すことのできない者であり、しかも私が求めずにいられない者のことである。(柄谷行人)*1 日本の文芸批評において、「他者」、「他者性」という言葉が異常なまでに重視されてきた。もちろんこれは、柄谷…

10月に観た映画一覧

14本。つまんない作品に引っ張られてモチベが低下したが、それ以外は名作ぞろいだったので、本数はいかなかったが、かなり満足。ちなみに、つまんない作品とは、『ワイルド・ワイルド・ウエスト』、『チャンプ』、『バトル・ロワイアル』、『山猫は眠らない…

日々のこと

10/24にホドラー展、11/1に菱田春草展に行ってきた。春草展は終了間際で、混雑することが容易に想像できたので、ぎりぎりまでどうしようか迷ったのだが、限界以上に混んでたら帰ってきたらいいぐらいの気持ちで行ってみた。開場40分前ぐらいに東京国立近代美…

『ジャイアンツ』(野球チームではない)

ぼそぼそと、どうにも頭の良くなさそうな受け答えをするロック・ハドソン。厚化粧に趣味の悪いピンクのドレスを着てビッチにしか見えないエリザベス・テイラー。両者は何故か一目ぼれをし、エリザベス・テイラーは僅かのためらいも無く交際相手を忘却のかな…

『パットン大戦車軍団』

ミリタリー関係に疎い自分にとっては、第二次世界大戦の将軍といえば、ロンメル、モントゴメリー、パットンぐらいだ(日本のぞく)。この中ではロンメルの評価が頭抜けていて、なんというか孔明的な立ち位置っぽい。一方、対する連合国軍側の2人のイメージは…