カイユボット展とか

散々迷った挙句、ブリヂストン美術館の「カイユボット展」に行ってきた。予想通り、「好き」と言える画家では無い。『パリの通り、雨』における光る石畳の表現等は好きだが、回顧展で全体像を把握したいという気になるほどではない。

 

ゴンブリッチ『美術の物語』を読み始めた。まだ古代だが、凄く面白い。ポケット版なので、図版は全て後半に纏められており、2本のスピン(栞紐)を駆使して読まざるを得ず最初は結構面倒だったのだが、それすらも楽しく感じるようになってきた。読み終えたら感想を書きたい。

翻訳者の名前が奥付の右下に小さく記されているだけというのは、日本の書籍では珍しいのではなかろうか。後、原題が(自分の確認した限り)どこにも記されていないというのも。ポケット版だけの仕様だろうか。

 

ついでに読書メモ。光文社の古典新訳文庫の『ソクラテスの弁明』(プラトン納富信留訳)を読んだ。生き生きとした良い訳だと思う。本文に匹敵する分量の解説があり、それがこのレーベルの売りであり、他社のものより高い定価(895円)の理由の一つであるとは思うのだが、面倒臭いので読んでいない。