『ブレイキング・バッド』みてる

8月から『ブレイキング・バッド』を見はじめた。今年は可能な限り映画を観ようとしているので、海外ドラマには手をつけないようにしていたのだけれど、あまりに評判が良いのでスルーできなかった。観てみると、確かに面白い。面白いが、フツーに面白いぐらいじゃないか?そこまで騒ぐほどのものだろうか?とりあえず見続けるけど。という具合だったのだが、話が進むにつれて、どんどんテンションが高まっていく。3rdシーズンぐらいからは、まさに震えるぐらいに面白い展開だ。銃の取り扱いの練習をするウォルターは『タクシードライバー』のデ・ニーロを髣髴とさせ、ジェシーの集会でのスピーチはTEDなんか目じゃない。ハンクは両足が不自由になるが、そこから精神的に立ち直ったとき、ホームズ・ブラザーズもかくやという程の安楽椅子探偵として開花し、ガスに迫る。
登場するキャラクターがそれぞれに問題を抱え、それがもつれつつ繋がっていくというのはよくある話である。しかし、たいがいは冗漫さを感じさせたり、力点が拡散して緊張感が保てなくなったりする。『ブレイキング・バッド』のように、長いスパンの間強度を保っていられるというのは稀有な例なのだ。
我慢できなくてhuluに登録した。それなりの回線速度があるなら十分考慮に値する選択肢だ。とりあえず無料の2週間の内に『ブレイキング・バッド』を見終わって、加入し続けるかはその後で改めて考えようと思う。

4thシーズンも終わりに近づいてきた。鑑賞作業に戻ります。