戦火の馬

スティーブン・スピルバーグの『フック』は、予想通り面白くなかったといった言葉では到底いいつくせぬ耐え難い陰惨さを漂わせた映画である。(蓮見重彦『映画狂人日記』)

 

思わずハスミンの『フック』評なんぞを引用してしまうほど、「予想通り面白くなかった」スピルバーグの『戦火の馬』である。スピルバーグ先生との付き合いが長い我々はこのぐらいのつまらなさは何度も経験済みであり、トレーラーを観た時点で嫌な予感を感じ取っていてしかるべきである。 

というところが世間的な評価でもあろうと思っていたら、wikipediaには中々の高い評価が記されており、結構ビックリしましたよ。しかし、やはりこれは駄作であると言い切っていいのではないでしょうか。

 

一緒に借りてきたアッテンボローの『遠すぎた橋』は、今観ても十分に迫力のある映像で楽しめた。一度、「戦争映画」について何か書いてみたい気がする。