『ウォーキング・デッド』

久しぶりに発売日にゲーム(『ラスト・オブ・アス』)を買ったので、同じポスト・アポカリプスものの『ウォーキング・デッド』1st seasonを借りてきた。ゾンビ嫌いの自分は、こんな機会でもなければ見なかっただろう。ちなみにゲームは即積んでいる。

 

さて、『ウォーキング・デッド』である。正直まったく期待していなかったのだが、その予想は即裏切られた。無駄な音楽を徹底して排しているのは非常に好感が持てるし、「所詮TVドラマなんで」という逃げを打たずに拘った映像は素晴らしい。映像に敬意が払われている作品を観るのはいいものだ。なおかつ、この作品のゾンビ達の仕草や振る舞いは、ある種の悲しみを感じさせ、その描写には品を感じさせるものもある。

 

と、ここまでベタ褒めしてみたのだが、これは第一話目を観た感想である。この時点ですでに、「第一話が最高の出来なのではないか?」という疑念を持ったのだが、まぁ、なんというかその通りでした。

もちろん、最後までそれなりに"観れる"作品ではある。しかし、登場人物が増えるにつれて弛緩していくのはこういう作品が向き合わざるを得ない障害で、残念ながら上手く処理できたとは言い難い。なおかつラストは爆発させておけばいいという安直さである(ネタバレ)。

 

慣例でいけば、一度坂を下り始めたドラマはどん底まで転がり続けるだけなのだが、折角なのでseason2も観てみようと思う。この予想も裏切られればいいなぁ(期待薄)。