ラファエル前派展に行って来た

2/12(水)が休みだったので、行こういこうと思っていた「ラファエル前派展」(森アーツセンターギャラリー)に行って来た。平日の昼でも、この規模の展覧会だとガラガラってことは無いね。森アーツセンターギャラリーは森ビルの52F、展望台と同じフロアにあるのだけど、追加料金(500円だったかな?)を払わない限り窓の外はビタイチ見せねぇ感にちょっとわらった。

さて肝心の「ラファエル前派展」である。多くの人がミレイの「オフィーリア」目当てで来ていると思われるが、それ以外の作品もすばらしく、予想以上に楽しめた展覧会だった。ディテールまで精緻に描きこまれた作品が多く、何時まで見ていても飽きないという常套句がそのまま当てはまる。

気になった作品をピックアップしてみよう。ヘンリー・ウォリスの「シェイクスピアが生まれた部屋」は、もうそのまま「恋におちたシェイクスピア」で使えそうな描きこみ具合。何も無い空間が大半を占める作品であるが、不思議とその前から動くことが出来ない作品でした。

もう一つ、順路でいけば「オフィーリア」の一つ前に展示されている、ミレイの「マリアナ」。西洋絵画をみている時に、描かれている女性に対して、まぁなんというか、セクシャルな意味で見とれるってことはあんまり記憶に無いんですが、この作品にはやられた。姿態の美しさを引き出すポーズと、それをさらに引き立てる滑らかな青のドレスの光沢。背景を見ても、窓の外の自然の描きこみ、ステンドグラス、作業台の上の刺繍と、手を抜いているところが一切無い仕事っぷり。素晴らしい。同じくミレイの「ジェイムズ・ワイアット・ジュニア婦人と娘のセーラ」はセーラが可愛すぎて、つい笑みがこぼれてしまう。

しかし、図録をみながらこの文を書いているのだが、やっぱり図録だとみた時に感じたものは全然伝わってこない。まあ今更なんですが。

 

できたらもう一回みに行きたいなぁ。これだけはずれの少ない展覧会も久しぶりかも。しかし、ハントの「良心の目覚め」はちょっとよくわかんないなぁ。